呼吸困難・息切れ

「ちょっと動くだけで苦しい」「深呼吸がしづらい」「横になると息が詰まるように感じる」このような症状は、肺や気道の異常が原因となっていることがあります。
主な原因としては、

• 気管支喘息（気道が狭くなり、ヒューヒューと音を立てて苦しくなる）
• 慢性閉塞性肺疾患（COPD）（長年の喫煙が主因となり、呼吸がしづらくなる）
• 肺炎や間質性肺炎（感染や炎症によるもの）
• 肺がんや胸水の貯留

などが考えられます。
その他心不全などの循環器疾患が隠れている可能性もあります。
症状が急に悪化した場合や、安静時でも息苦しさを感じる場合は、緊急受診が必要です。

長引く咳

風邪が治ったはずなのに咳だけが何週間も続くことはありませんか？
2か月以上続く咳は「慢性咳嗽」とされ、次のような病気が原因となっている場合があります。

• 咳喘息（喘息の一歩手前の状態で、咳だけが主症状）
• アトピー咳嗽（アレルギー体質による咳）
• 百日咳やマイコプラズマ感染（感染症によるもの）
• 逆流性食道炎（胃酸がのどに逆流し咳を誘発）
• 肺結核や肺がん（見逃してはいけない重大な病気）

「夜に咳で目が覚める」「ゼーゼー音を伴う」「痰や血が混じる」場合は、早めの精査が必要です。

血痰

痰に血が混じる、咳と一緒に血が出る場合は、軽視できない症状です。
原因としては、

• 気管支炎や肺炎（炎症により粘膜から出血する）
• 気管支拡張症（拡張した気管支から慢性的に出血する）
• 肺結核
• 肺がん
• 肺塞栓症（血管に血の塊が詰まる病気）

少量でも繰り返す場合や、大量に出血した場合は命に関わることもあります。すぐに受診してください。