胃カメラ検査（上部消化管内視鏡検査）について

胃カメラ検査（上部消化管内視鏡検査）は、食道・胃・十二指腸を直接観察できる内視鏡検査の一つです。内視鏡は細長い管状の機器で、先端に高性能カメラが付いており、病変の詳細な状態を確認できます。胃潰瘍や逆流性食道炎、食道がん・胃がんなどの早期発見に有効です。当院では最新の内視鏡機器を使用し、正確で安心な検査を行っています。

胃カメラをおすすめする方

次の症状や状況に該当する方には、内視鏡による胃カメラ検査を特におすすめします。

• 胃痛や胸やけが頻繁に起こる
• 吐き気や食欲不振が続いている
• 健康診断で異常を指摘された
• 家族に食道がん胃がんの既往歴がある
• 40歳以上で胃カメラ検査や精密検査を受けたことがない
• 過去にピロリ菌の指摘をされた

胃カメラ検査は病気の早期発見に繋がり、治療の選択肢を広げます。

胃カメラ検査前日の食事について

胃カメラ検査の正確性を高めるため、前日の食事には次の点に注意してください。

避けるべき食品

• 消化に悪い食品（揚げ物、肉の脂身、硬い野菜）
• 繊維質が多い食品（ゴボウ、キャベツ、キノコ類、海藻）
• 刺激の強い食品（辛い料理、アルコール、炭酸飲料）

おすすめの食品

• 主食：おかゆ、うどん、柔らかいパン
• タンパク質：白身魚、豆腐、卵
• スープ：具材を少なくした透明スープ

食事の時間

• 前日の夕食は21時までに済ませ、以降は食事を控えます。
• 水やお茶などの透明な飲み物は摂取可能ですが、カフェイン飲料は避けましょう。

当日の検査をスムーズに進めるため、前日の準備は非常に重要です。

胃カメラ検査の流れ

経口内視鏡検査（口から）と経鼻内視鏡検査（鼻から）の違い

舌根（舌の奥の方）に触れると嘔吐反射が誘発されます。経鼻内視鏡検査（鼻から）では舌根を通過しないため、嘔吐販社は誘発されません。
しかしながら鼻腔が狭くて通らない方は検査後に鼻出血が出てしまう場合があります。
個人差があり、やってみないとわからない部分が多いですが、「嘔吐反射が強い」といった方は経鼻内視鏡検査（鼻から）をお勧めします。

鎮静剤を使用した苦痛の少ない内視鏡検査

当院では、鎮静剤を使用したリラックスできる内視鏡検査を提供しています。これにより、不快感を大幅に軽減し、「胃カメラが苦手」という方でも安心して受けていただけます。鎮静剤を使用しない検査にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

当院では「鎮静あり・口から」「鎮静なし・口から」「鎮静なし・鼻から」といった3つのパターンから患者さまにあった検査方法で検査いただけます。

胃カメラ検査の費用について（目安）

保険診療（税込）

※生検とは病変の組織を一部採取して、顕微鏡で確認する検査です
※上記費用に診察料、薬剤料などが別途かかります

胃カメラ検査後の注意事項

• 鎮静剤を使用された方は、検査後に車やバイク、自転車の運転はできません。公共交通機関の利用や必要に応じてどなたかの付き添い、お迎えの手配が必要です。
• 経口内視鏡検査では、検査後1時間程度は咽頭麻酔が効いた状態になります。飲水や食事はむせこんで誤嚥を起こす可能性がありますので、1時間以上経過してからとるようにしてください。
• 組織生検を行った場合、出血予防のため当日の飲酒は禁止です。激しい運動やサウナ、長時間の入浴も控えていただき、軽いシャワーなどでお済ませください。血液をサラサラにする薬である抗血栓薬（抗血小板薬や抗凝固薬）を中止していたかたは医師、看護師から再開の指示がありますので従うようにしてください。
• 検査後の食事制限はありませんが、刺激物は避け、なるべく消化の良い物をとるようにしてください

当日対応について

事前予約なしで来院可能な場合があります（予約優先ですが、急な症状には柔軟に対応いたします。）
当日検査ご希望の場合は一度お電話にてご相談ください。
急な胃の不調があれば、どうぞお気軽にご来院ください。