2025年7月31日

「健康診断では血圧が正常だったのに、家で測ると高い…」
「病院に来ると緊張して上がってしまうけど、普段は大丈夫だと思う」
こんな声、実はとても多いんです。
今回は、「家庭での血圧」と「病院での血圧」の違い、そして見逃してはいけない“隠れ高血圧”について解説します。
家庭血圧と診察室血圧はなぜ違う?
血圧はそのときの体調や環境に大きく左右されます。
特に以下のような要因で変動します:
病院だと緊張して血圧が上がる「白衣高血圧」
家ではリラックスして下がって見える
逆に、日常生活では高いのに病院では正常な「仮面高血圧」
見逃されやすい「仮面高血圧」に要注意!
仮面高血圧とは、診察室では正常でも、家庭では高血圧という状態です。
このタイプは本人も医師も気づきにくく、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高いことが知られています。
実際、こうした方が「病院では問題ない」と安心してしまい、治療が遅れるケースも少なくありません。
家庭での正しい血圧測定のコツ
正しく血圧を把握するためには、家庭での測定がとても大切です。
測定のタイミング
朝起きて1時間以内(排尿後、朝食前)
夜寝る前
測定時のポイント
背もたれに寄りかかって、リラックスした姿勢で
腕の高さは心臓と同じ高さに
1回だけでなく、数日間測定し平均をとるのがベストです
もし家庭血圧が高ければ、治療の検討を
家庭での血圧が135/85mmHg以上が続く場合は、高血圧と診断される可能性があります。
症状がないうちは「様子を見ようかな」と思いがちですが、高血圧は“沈黙の病気”とも言われ、知らないうちに動脈硬化を進めます。
今は何も症状がなかった場合でも、数年後心筋梗塞・脳卒中・慢性腎臓病(場合によっては透析導入)など様々な病気が起こる可能性があります。
そのため、必要に応じてお薬での治療を開始することが、脳や心臓、腎臓を守る近道になります。
花野井クリニックでは…
当院では、家庭血圧のデータも重視しながら、患者さま一人ひとりに合わせた無理のない治療プランをご提案しています。
「まだ薬に頼りたくない」という方にも、生活習慣の見直しや、必要最小限のお薬からご相談可能です。
「ちょっと気になる」段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。
まとめ
家庭血圧が高くても油断禁物。仮面高血圧の可能性あり
毎日の家庭血圧測定が、未来の健康を守る鍵
続く高血圧には、お薬を含めた適切な治療が大切
血圧は「様子見」より「早めの対応」がおすすめです。
ご自身の健康のためにも、気になる方はぜひ一度ご相談ください。
柏市・柏たなか・柏の葉キャンパス・北柏エリアの方々の健康をお守りします。