冬に血圧が高くなる!?その理由と対策について|千葉県柏市大室の総合内科|胃・大腸カメラ・内視鏡検査・人間ドック|花野井クリニック

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冬に血圧が高くなる!?その理由と対策について

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2025年11月06日

冬に血圧が高くなる!?その理由と対策について

■ 高血圧とは
血圧とは、心臓が血液を全身に送り出すときに血管の壁にかかる圧力のことです。
日本高血圧学会の基準では、
診察室血圧で上の血圧(収縮期血圧)が140mmHg以上、または下の血圧(拡張期血圧)が90mmHg以上
の場合を「高血圧」と定義しています。
 
家庭で測る場合は診察室よりもやや低めの値を基準にし、
家庭血圧で135/85mmHg以上
が目安となります。
 
■ 冬に血圧が上がりやすい理由
冬になると「寒いから血圧が上がる」とよく言われますが、これは科学的にも裏づけがあります。
寒さによる血管の収縮
気温が下がると体温を逃がさないように血管が収縮し、血管の抵抗が高まります。
その結果、心臓はより強く血液を押し出す必要があり、血圧が上昇します。
交感神経の緊張
寒冷刺激によって交感神経が活発になり、心拍数の増加や血管収縮を引き起こします。
特に起床直後の寒い時間帯は、自律神経の働きも不安定になりやすく、血圧上昇が顕著です。
運動不足と食生活の変化
冬は外出が減り、運動量が少なくなります。また鍋料理や塩分の多い食事を摂りやすく、
これらが血圧を上げる一因になります。
暖房による急激な温度差(ヒートショック)
暖かい室内から寒い浴室やトイレへ移動する際の急激な温度差は、
瞬間的に血圧を大きく上昇させ、脳卒中や心筋梗塞の原因になることがあります。
 
■ 冬の血圧管理のポイント
室温は18〜20°C程度を保ち、トイレや脱衣所にも暖房器具を設置する
朝起きたらすぐに布団から出ず、体を少し温めてから行動する
塩分を控えめにし、野菜・果物を多くとる
適度な運動(軽いストレッチやウォーキング)を継続する
家庭でも毎日決まった時間に血圧を測定し、変化を記録する
■高血圧が持続すると・・・。
高血圧が持続しても無症状のことがほとんどです。そのせいで、気付かず高血圧の状態が長く続くと心筋梗塞・狭心症・脳卒中・腎障害など全身に様々な影響を及ぼします。最悪命を落とす一因にもなってしまいます。
高血圧の高圧目標が2025年からは
診察室血圧 <130/80
家庭血圧 <125/75

と改定されました。高血圧の内服薬を飲んでいる方は冬場にこの基準値内であることを定期的に確認し、高値の場合には早めにかかりつけの医師に相談するようにしましょう。
 
 
■ まとめ
冬は血圧が上がりやすく、脳卒中や心臓病のリスクが高まる季節です。
寒さ対策と生活習慣の見直しで、安定した血圧を保ちましょう。
 
柏市、柏たなか、柏の葉キャンパス、北柏エリアの方の健康をお守りします。
お気軽にご相談ください。

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