2025年7月17日

【はじめに】
ピロリ菌はご存じですか?
ピロリ菌という名前を聞いたことはあっても、
「自分には関係ない」と思っていませんか?
実はこのピロリ菌、日本人の胃がんの最大のリスク因子のひとつ。
胃の不調がなくても、感染している可能性があります。
今回は、ピロリ菌と胃がんの関係、そして感染チェックの重要性について、医師の立場からわかりやすく解説します。ピロリ菌とは?
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の粘膜に生息する細菌で、
主に幼少期の衛生環境などを通じて口から感染します。
かつては「日本人の2人に1人が感染している」とも言われていましたが、
近年は衛生環境の改善で、若い世代の感染率は低下傾向にあります。ピロリ菌が引き起こす病気
ピロリ菌が長く胃の中に棲みつくと、以下のような疾患リスクが高まります:
慢性胃炎
胃・十二指腸潰瘍
胃がん(特に萎縮性胃炎からの進展)
胃MALTリンパ腫
つまり、無症状でも放置すると、がんにつながる可能性があるのです。胃がんの約99%はピロリ菌が関係?
日本人に多い「腺がん型の胃がん」の約99%はピロリ菌が関与しているとされ、
除菌によって胃がんのリスクを減らすことが可能です。感染チェックはどうやるの?
当院では、以下の方法で感染有無を確認できます:
・血液検査(抗体)
・呼気テスト(尿素呼気試験)
・胃カメラでの組織検査(必要に応じて)感染していたらどうする?
陽性と判定された場合は、保険診療での除菌治療(内服薬7日間)が可能です。
成功すれば再感染のリスクは非常に低くなり、胃がん予防にもつながります。
内視鏡専門医が胃がんの有無を胃カメラにて判定します。【まとめ】
ピロリ菌は胃がんの最大リスクのひとつ
無症状でも感染している可能性あり
一度の検査で将来のリスクを減らせる
当院でも検査・除菌治療が可能です!
「胃の不調がある方」も、「健康診断で異常なしの方」も、
一度ピロリ菌の有無をチェックしておくことをおすすめします。
お気軽にご相談ください!
柏市・柏たなか・柏の葉キャンパス・北柏エリアの患者さんの健康をお守りします。