2025年10月20日

2025年のインフルエンザ流行について
例年、インフルエンザの流行は11月頃から始まりますが、2025年は異例の早さで流行が拡大しています。
9月下旬頃から感染者数が徐々に増加し、例年の5倍以上の流行規模となっています。厚生労働省も10月中旬に「流行シーズン入り」を公式に発表しました。
■ 関東地方での感染拡大
特に東京・茨城・埼玉・千葉・神奈川の各地域で感染が多く報告されており、学級閉鎖となる小学校も増加しています。柏市周辺でも、すでに身近で流行を感じる方も多いのではないでしょうか。
■ 例年より流行が早い理由
今年は記録的な猛暑が続いたことで、エアコンを長時間使用し、窓を閉め切った室内で過ごす時間が増え
こうした「換気不足」「湿度の低下」といった環境要因が、ウイルスの拡散を助長したと考えられています。
■ インフルエンザの主な症状
発熱(38℃以上が多い)
関節痛・筋肉痛
頭痛
咳・痰・鼻水・咽頭痛 など
診断にはインフルエンザ迅速検査キットを用います。
学校や職場では、**発症から5日を経過し、かつ解熱後2日(幼児は3日)**を過ぎるまでは登校・出勤できません。
■ 感染対策の基本
手洗い・うがいの徹底
マスク着用
定期的な換気
これらの基本的な感染対策が最も有効です。
■ ワクチン接種の重要性
ワクチン接種により発症や重症化のリスクを大きく低下させることができます。
接種後、およそ2週間で抗体が形成されます。現在流行している型は、主に**A型(H3)**が多く報告されています。
■新しいスプレー型ワクチン「フルミスト」について
2025年シーズンから、2~18歳の小児を対象に**鼻にスプレーするタイプのインフルエンザワクチン「フルミスト」**が導入されました。
注射が苦手で接種をためらっていたお子さんにも、予防の選択肢が広がります。
<フルミストのメリット>
1回の投与で完了
予防効果が約1年持続
注射が不要
<フルミストの注意点>
対象は2~18歳まで
卵・ゼラチンアレルギーのある方は接種不可
喘息をお持ちの方は使用できません
■ まとめ
今年のインフルエンザ流行は例年より1か月以上早く、感染者数も多い状況で
早めのワクチン接種が、ご自身やご家族の健康を守る最善の対策です。
花野井クリニックでは、10月よりインフルエンザワクチン接種を開始しています。
柏市・柏たなか・柏の葉キャンパス・北柏エリアの皆さまの健康をお守りします。
お気軽にご相談ください。