
日帰り大腸ポリープ切除
日帰り大腸ポリープ切除
大腸ポリープは、多くの方に見られる一般的な病変ですが、放置しておくと一部が大腸がんに進行する可能性があります。内視鏡検査(大腸カメラ)を行い、ポリープを日帰りで切除する治療を提供しています。
本記事では、大腸ポリープの症状や治療について詳しく説明します。
大腸ポリープは、多くの場合、無症状です。しかし、大きくなると次の症状が現れることがあります。
血便
便に鮮やかな血が混じることがあります。
腹痛
ポリープが大きくなると腸内を圧迫して痛みを引き起こすことがあります。
便秘や下痢
排便のリズムが変化することがあります。
大腸ポリープの発生には、次の要因が関与すると考えられています。
加齢
年齢が上がるにつれて発生リスクが高まります。
食生活
高脂肪、低繊維の食事が影響するとされています。
遺伝的要因
家族歴がある場合、リスクが高くなります。
大腸ポリープを診断するためには、正確な検査が必要です。当院では次の方法で検査を行っています。
大腸ポリープの診断には、内視鏡検査が最も有効です。内視鏡を使用して大腸内を直接観察し、ポリープの有無や形状を確認します。当院の大腸内視鏡には拡大機能が搭載されており、切除が望ましいポリープ(腺腫など)か経過観察でよいポリープ(過形成性ポリープなど)か判断します。
ニフレックによる腸内洗浄
検査前に腸内を清掃するため、ニフレックを使用します。自宅での服用方法は次の通りです。
前日準備
検査前日は消化に良い食事を心がけ、繊維質や脂っこい食品を避けてください。
当日の服用
指定された時間にニフレックを2リットル飲み切ります。15分ごとに200mlずつ飲み、腸内が透明な状態になるまで継続してください。
当院では、内視鏡検査中に発見されたポリープをその場で切除する「内視鏡的ポリープ切除術」を行っています。この方法は次の特徴があります。
※ポリープの大きさや部位によっては、入院可能な病院での切除をお願いすることがあります。
切除方法
(コールドスネアポリペクトミー)
当院ではコールドスネアポリペクトミーという切除方法を採用しております。Coldとその名の通り通電を用いない切除方法であり、スネアといわれる輪をポリープにかけて切除していきます。
通電しないため、出血や穿孔といった合併症が少ないとされており、体内に金属を留置している方や、血液をサラサラにする薬を内服中の方も安全に切除できます。(休薬期間についてはご相談ください。)
注意点
費用について
日帰りポリープ切除の費用は、保険適用により自己負担額が異なります。
※詳しい費用については、事前に当院スタッフまでお気軽にお問い合わせください。
大腸ポリープは良性の病変ですが、その中にはがん化する可能性があるものもあります。
腺腫性ポリープ
最もがん化リスクが高い種類です。
早期発見の重要性
ポリープが小さいうちに切除することで、大腸がんの予防が可能です。
大腸ポリープを防ぐためには、日常生活での予防が重要です。
バランスの取れた食事
野菜や果物、食物繊維を多く摂取しましょう。
定期的な運動
腸の動きを活発にするために適度な運動を心がけてください。
定期検査の受診
40歳以上の方は、定期的に内視鏡検査を受けることをおすすめします。
切除後の経過観察は非常に重要です。
再発防止の検査
患者様ごとにフォロー期間をお伝えさせていただきます。
生活習慣の見直し
予防策を取り入れ、再発リスクを低減させましょう。
症状があれば早めに相談
術後に異常を感じた場合は、すぐに医師へ相談してください。
次の場合、大腸ポリープの切除には入院が必要になることがあります。
ポリープが大きい場合
10mmを超えるポリープは、切除後の管理が必要です。
がんが疑われる場合
病理検査で悪性が示唆された場合、追加の治療が必要です。
抗血小板薬の多剤内服しており、出血リスクが高いと判断される場合
高血圧や糖尿病など、基礎疾患がある方は慎重な管理が求められます。
入院が必要な大腸ポリープと診断された場合、入院日までの過ごし方について次の点が重要です。
1. 食事と腸内環境の調整 | 消化に良い食事を心がける | 脂っこい食事や繊維質の多い食品は避け、胃腸に優しい食事を摂取しましょう。 |
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アルコールや刺激物を控える | アルコールや辛いものは腸内を刺激し、状態を悪化させる可能性があります。 | |
2. 適度な運動 | 軽い運動を行う | ウォーキングなど無理のない運動を行い、腸の動きを活発に保ちましょう。ただし、激しい運動は避けてください。 |
3. 医師の指示に従う | 処方された薬の服用 | 医師から処方された薬がある場合は、指示通りに服用してください。 |
検査前の準備 | ニフレックを使用する場合は、指示された時間に従い適切に準備を進めてください。 | |
4. 心の準備 | 不安を軽減する | 入院に対して不安がある場合は、医師や看護師に気軽に相談してください。 |
家族や職場と相談する | 院期間や手術内容を家族や職場に共有し、サポートを得られる環境を整えましょう。 |
花野井クリニックでは、大腸ポリープの早期発見と治療を日帰りで安全に行っています。
特に、ニフレックを使用した事前準備と大腸カメラによる内視鏡検査を組み合わせることで、正確な診断と迅速な治療が可能です。
忙しいビジネスパーソンや主婦の方でも安心して受けられる環境を整えております。大腸ポリープや大腸がんが気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。
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